アップルピンシステム(APS工法)

“世界最大規模の木造体育館”である、所沢体育館のノウハウを生かし、一般住宅に向けて開発されたのが、アップルピンシステム(APS工法)です。
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APS工法とは

日本の伝統工法である「在来軸組工法」の仕口と、部材点数の少ないシンプルな金物接合金物が融合し、さらに進化したプラスアルファの機能を持つ画期的な金物システムです。
img01「在来軸組工法」の仕口とは、日本の伝統的な木造住宅の木組みにおける接合部に古くから使われています。
梁と梁、梁と柱など材と材が掛かり合う仕組みです。
木材を利用するにあたり、日本の環境の様に、気候や温・湿度度変化によっておきる膨らみや木痩せなどの性質をよく理解した仕組みです。
ただし、建物の角に位置する構造上重要な柱が、相反して仕口のために穴だらけになってしまうという欠点があります。

「在来軸組工法」と「金物工法」の両者の利点を概念としたアップルピンシステム(APS工法)は、仕口の寸法を規定し、開発者の着目したオリジナルな金物形状発想により部材の中央に打ちつけたアップルピンと固定するためのドリフトピンにより接合部を強化します。

接合金物部材を商品化するまでは、仕口を持つ金物部品として、認証公的機関で加圧・引っ張り他耐力性能試験を実施実証し、設計者・プレカット工場様が要求する構造計算や建物の強度を明確にする事が出来ます。

さらにプラスアルファの機能として、金物の設置後、金物による引き寄せや締め付けの目視管理が出来ますので、木造躯体組立上棟の時に施工者にとっても安全維持確保の最終確認がとても簡単にできます。  img02
「在来工法」+「金物工法」+「目視による施工管理機能」を持つアップルピンシステム(APS工法)は、従来の「在来軸組工法」に近く、在来軸組工法を熟練した施工者であれば必要最小限の施工指導や講習で施工が可能です。

導入時の安全な施工指導ほか支援体制も、アップルピンシステムズなら万全です。


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安心と安全(耐震性)

今、『耐震性』が求められています。

■求められているのは安心・安全の証明です

阪神・淡路大震災や直近では東日本大震災後の耐震に係わる調査・研究・試験等を経て、国の基本骨子や方針が次々に発表されています。これは、木造建築物においても例外ではありません。

林野庁が推進する、国内森林資源に対する公共建築物等木材利用促進法(中・大規模木造建築物)、木質系混構造建築物と順次構造耐力上必要となる数値が発表されています。

木材の利用における木造建物構造計算を要求している公的機関だけではなくエンドユーザーでもある国民も、建物の安心・安全性の証明を求めています。

■時代のニーズに応える

アップルピンシステム(APS工法)は、仕口を持つ金物工法として公的機関で性能証明試験結果からその耐力が実証されており、N値計算方法から許容応力度計算まで、構造計算で建物の強度を明確にする事が出来ます。

バランスの良い接合部を保つ剛接合構造で、柱・梁・土台を確実に接合することにより耐震性や耐久性が向上します。

構造計算も部品点数がすくないため 接合部に実験データ値を利用し、従来の木造軸組工法と同じ構造計算で構造耐力を計算できます。
構造計算書添付し建築確認申請を取得することにより、混構造や免震工法・制震工法を含めた工法へと発展させ取り込むことも可能です。

もちろん、品質確保促進法(耐震等級2~3)、長期優良住宅普及促進法(耐震等級2~3)、フラット35など法規制、環境規制にも対応出来ます。


耐火性と気密性

耐火性・気密性の向上と接合耐力の向上

アップルピンシステム(APS工法)は、仕口の寸法を規定し、部材の中央に打ちつけたアップルピンと固定するためのドリフトピンにより接合部を強化しています。

【APS工法の仕口】

【APS工法の仕口】

従来の「金物工法」は、梁に上下のスリットが入る工法が多く、
火災の際は高熱により塑性変形した金物なってしまう可能性が高いのですが、
APS工法は、燃えシロを含めた材の中心に金物が配置されるため、
仮に火災時でも木材が炭化するのみで消防活動が開始されるまでの時間が稼げると共に梁の崩落の危険も避けられます。

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【金物工法の仕口】

仕口は在来工法の蟻掛けを基本とし、従来の在来工法に比べ断面欠損が少ないため、木材の接合部強度が向上します。


デザイン性(木目あらわし)

建築家・エンドユーザー求める無垢材の木目の美しさや意匠性を追求する工法はAPS工法ならでは。

【APS工法では、金物が見えません】

【APS工法では、金物が見えません】

アップルピンシステム(APS工法)は、金物が見えない木材への内蔵型金物工法で、木目あらわしの美しい仕上がりを実現できます。

材料は、従来ある金物工法と位置付ける工法は集成材(エンジニアウッド)のみでした。

【在来の金物を取付けた様子】

【在来の金物を取付けた様子】

しかしながらAPS工法は、木目の美しさを訴求できる製材製品無垢材(KD材)の仕様が可能となった国内唯一の金物工法です。

安全の証明にもとづいた大空間を創り上げることができます。
【工法支援として】
集成材と製材製品(無垢材)では、実験値が異なります。(詳細は弊社お問い合わせ窓口までご連絡ください。)


環境に対して

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■カーボン・ニュートラル化を目指して

建築物由来のCO2排出量は、世界の総排出量の約3割を占めています。
短中期の効果的な対策によって建築分野は最大の削減可能性を有しているのです。

建築関連17団体が、2050 年の目標を建築に関わるすべての人々と共有し、低炭素社会の実現に向けた建築や都市、地域の『カーボン・ニュートラル化』に積極的な取り組みを発表しました。(2009年12月)

その中には、「二酸化炭素排出の少ないエコマテリアル利用」「資材や建材は省資源化」「製造や輸送過程でのCO2排出量の低減」「木材の積極的利用によって炭素の固定蓄積量を増大」「材料の再利用」がうたわれています。

これに続き、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律(平成22年法律第36号)が、発布され、公共建築物における木材の利用が積極的に進められています。

APS工法は、金物の小型化による「省資源化」、効率の良い荷姿での配送による 「製造や輸送過程でのCO2排出量の低減」、そして何よりも「木材の積極的利用」ができ、また、「材料の再利用」が可能な工法です。

(株)アップルピンシステムズは、次世代の未来に繋がる建物や環境づくりを考えています。

※「カーボン・ニュートラル」とは…エネルギー需要を抑え、必要なエネルギーに対しては再生可能エネルギーを調達することで、年間を通しての二酸化炭素排出収支がゼロになる状況や、他のプロジェクトにおける削減量を組み合わせて二酸化炭素の排出収支がゼロとなる状況のことを指し、「カーボン・ニュートラル化」とは、そのような状態にできるだけ近づけることを意味する。


梱包と配送

アップルピンシステム(APS工法)は、金物等の突起物がないため、プレカット材と相性は抜群です。
他社金物工法はよくプレカット資材より空気を運んでいるみたいだ!と言われるご意見をうかがいます。

APS工法では在来工法と同じように荷繰りや荷姿で配送できます。
また従来の金物工法に比べ、資材置き場や廃棄物が少なくて済みます。
建方工事前の、数多くの先行根太掛けや柱脚金物の取り付けもありません。

【金物工法での荷姿】

【金物工法での荷姿】

【APS工法での荷姿】

【APS工法での荷姿】

在来工法と同等の輸送コストで済み、トラック輸送によるコスト削減や強いてはCO2の排出を低減します。



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施工性

蟻で掛け、アップルピンを挿入し、締め付ける(ビルダー、工務店)

アップルピンシステム(APS工法)は、蟻で掛けてからアップルピンを梁成に対して必要な本数差し込み、締め付けてゆきます。
金物の設置後金物をさらに締め付けることが出来ます。

建物の上棟の時、安全確保の意味でも最終締め付け確認とその対処ができます。
上棟時と金物設置工事がほぼ同時に完了します。

アップルピン設置は、梁を掛けてからの作業のため現場の職人さんにとって、安全で違和感の少ない作業です。
木工事就業労働者が減少してゆく中、建て方時のストレスの少ないアップルピンシステム(APS工法)は、採用数を増やしています。
金物の種類が少なく煩雑さが少ないため、必要最小限な施工講習で施工が可能です。
導入時の安全な施工指導ほか支援体制も、アップルピンシステムズなら万全です。

施工指導に関しては弊社窓口へご連絡ください。導入時の施工指導にうかがいます。